【企業分析】オートデスクのAutoCAD(ADSK)

はじめに

米国企業オートデスク社をご存知でしょうか? 日本法人もありますが、知っている人はおそらくAutoCADを使ったことのある人ではないでしょうか。オートデスクでは、主力製品のAutoCADをはじめ以下のような多種多様の製品を展開している米国企業です。

CADはコンピューターを使って図面を書くソフトウェアであり、建築・建設・機械・航空中など、各産業分野で欠かせないツールとなっています。

  • AutoCAD:2Dおよび3D用総合ソフトウェア
  • AutoCAD INVENTOR:3D 機械設計 CAD
  • MAYA:映画、ゲーム、テレビ制作向けの3Dアニメーションモデリング、シミュレーション
  • REVIT:建物の計画、設計、施工、管理
  • EAGLE:PCB設計と回路図用ソフトウェア
  • POWERMILL:高速5軸加工用CAMソフトウェア

筆頭株主はバンガードで、およそ9%を保有しています。次いでブラックロックがおよそ8%を保有しています。近年サブスクリプション方式に移行し、AutoCADをはじめ多くのCADソフトから継続的課金による収益を上げています。

オートデスク:機関投資家の保有比率

世界のCAD市場は、2023年までに112億2100万ドルに達すると予想されていて、今後もまだまだ需要が見込める産業と言えます。

サブスクリプションの効果

例えば、AutoCADのサブスクリプション費用は以下のようになっています(出典:公式)。

  • 1 ヵ月:¥25,920
  • 1 年間:¥205,200
  • 3 年間:¥554,040

サブスクリプションでは継続的な課金ビジネスで顧客を囲い込むのに非常に適しています。常に最新のサービスやサポートを受けられることもサブスクリプションの利点の一つですね。なお、直近では2019年3月にサブスクリプション価格の値上げをしています。

日本は物作り大国と言われていましたが、AutoCADを導入している企業が多数あります。マイクロソフトのWindowsのように、AutoCADはCADソフトとして世界的標準の地位を確立しています。データの受け渡しのことも考慮すると取引先相手も同じソフトウェアを使用する必要に迫られ、シェアは今後も維持・拡大していくことでしょう。継続的にソフトウェアを使用していく必要のある顧客を増やすことで、継続的な収益の確保が可能なビジネスモデルですね。

オートデスク(ADSK)の基礎的データ】

会社名オートデスク
ティッカーADSK
セクターTechnology
創業1982年
上場取引所NASDAQ GS
上場年1985年
決算期1月
配当支払い月無配
S&P格付けBBB
従業員数9,600人

オートデスク(ADSK)の株価(1997年~2019年)】

オートデスク(ADSK)の株価(1997年~2019年)

オートデスクの株価です。今までの買い切り方式を止め、2016年にサブスクリプション方式へ移行したことで株価が右肩上がりとなっています。逆にそれ以前では冴えない株価の動きとなっています。サブスクリプションおよびクラウド導入による今後の伸びに期待したいところです。

オートデスク(ADSK)の売上

オートデスク(ADSK)の売上

2016年までは徐々に売上を伸ばしてきていましたが、その後下落し徐々に回復傾向にあります。

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Q120から見る売上

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出典:Q1 2020 Autodesk 決算資料

  • AEC:Architecture, Engineering and Construction 
  • ACAD:AutoCAD and AutoCAD LT
  • MFG:Manufacturing
  • M&E:Media and Entertainment

製品別に見ると、オートデスク社の主力製品であるAutoCADは、LT版も含めると37%の割合を占めています。

オートデスク(ADSK)のEPS

オートデスク(ADSK)のEPS

EPSは乱高下あり、近年はゼロを下回っており低迷中です。なお、オートデスクは無配企業です。

オートデスク(ADSK)の営業利益・純利益・営業利益率

オートデスク(ADSK)の営業利益・純利益・営業利益率

2016年を境にマイナスへ転落し、近年は利益に苦戦していますね。

オートデスク(ADSK)のBPS

オートデスク(ADSK)のBPS

BPSは減少傾向が続いています。

オートデスク(ADSK)のキャッシュフロー

オートデスク(ADSK)のキャッシュフロー

金を稼ぎ出す力はどうでしょうか。これも近年は右肩下がりの傾向となっています。2019年はまだ継続中ですが、今後に期待したいところです。2018年が底と見たいですね。

オートデスク(ADSK)のPER・PBR

オートデスク(ADSK)のPER・PBR

今後の成長を見守りましょう。

オートデスク(ADSK)のROEとROA

オートデスク(ADSK)のROEとROA

いずれもマイナス圏へ転落です。

オートデスク(ADSK)の発行済株式数

オートデスク(ADSK)の発行済株式数

発行済株式数は徐々に減少してきています。

オートデスク(ADSK)まとめ

さていかがだったでしょうか、オートデスクは。

CADソフトというのは建築や機械を設計する企業にとっては無くてはならないツールです。マイクロソフトのWindows同様に継続的に使用が必要でツールであり、企業は使用をやめることができません。CADを使用しない=事業の廃止を意味するわけですから、企業は必ずCADを使うことになるのです。そのCAD業界における先駆者的存在であるオートデスクは、世界的にも強力なマーケットシェアを誇っており、これからも成長企業として発展していくことが求められています。

その過程において、サブスクリプション制度の導入という大胆なビジネスモデルの転換を果たし、これからはその成長を軌道に乗せる段階に来ています。株価成長を目にするのが楽しみな企業のひとつですね。

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